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稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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頭の中の隙間

鳥かごから抜け出して、最近は自由に空を飛びまわっている。

あれをしなきゃ、これを片づけなきゃ、そっちもまだ終わってない。
そんな毎日から抜け出して、やりたいことのためにじっくり考え、必要な人に会って、どうすれば楽しくやり遂げられるかを考える。

まだまだこれからが忙しくなるし、トラブルにみまわれることもあるだろう。
でも、自由に空を飛んでる気分にはなれてるよ。

毎日が余裕をもったスケジュールなんで、ふとしたことでいろんなアイデアが浮かんでくる。

「ああ、こんなゲーム作りたい。こんなゲームまだ見たことがない。」

そんな風に空想しニヤニヤしてしまう。

今まで考える時間より作業をこなす時間の方が圧倒的に多かったことを実感するよ。
クリエイターを続けるには頭の中に余裕の隙間を作らなきゃ何も生まれてこないってことを忘れていたのかも知れない。

この間、あるゲームクリエイターに言われたこと。

「稲船さん、仕事は1日1つにしなよ。あとは余裕の時間。ぼーっとしなきゃ。クリエイターでしょ?」

確かにそうなんだよね。理想はそうだ。
余裕からしか生まれないものも確かにあるし、クリエイティブってそんなとこある。

まあ、1つのクリエイティブで何億、何十億と稼げるようになったら、そんな余裕の仕事をしてみるよ。
今は、以前のような鳥かごの中の生活じゃなくなっただけでも喜んでおくよ。

1日何時間かの余裕をいいクリエイティブにつなげたいと思う。


しかし、いろんなアイデア出てくるよ。本当はここでこんなゲームどう?なんて聞いてみたいくらいだよ。
まあ、そんなことしたら「クソ」の一言で切り捨てられちゃうかな^^

まあ、それはやめとくけど、いろんなアイデアはストックしておくよ。

それらがゲームになった時、感想は聞くとするか。

頭の中の隙間。

本当に大事だと思う。
# by INAFKING | 2011-02-08 22:00

息子が親父を超えること

最近、息子を見て「あれ?」と思った。

もしかして?俺より...でかい?

並んでみた。 比べてみた。 やっぱり負けてる。

とうとう親父より身長が高くなった。
いつかは越えられるだろうって思ってたけど、その時がきた。

なんか嬉しくて笑ってしまった。

15年前、息子が生まれた時のことを鮮明に思い出した。 
とっても小さなあの時の息子が、今は俺を見降ろそうとしている。

身体的にだけど、子供が親を越える時ってこんなに嬉しいものなんだ。

仕事をして、社会的にも親父を超えてくれるともっともっと嬉しく思うんだろうな。


俺にも部下がいる。 部下も子供と同じで、上司を超える時がくる。 そんな時は親子とは違うのかな?
他人だから、上司と部下はライバルでもあるんだろうね。

たくさんのことを部下に教え、自分の持っている全ての知識と経験を伝授する。
部下が真面目に学び、努力をし、そして上手く仕事をこなしていく。

自分が出来ないようなことまで出来た時、俺は素直に嬉しいって思うけど、世間ではそんな単純には済まないのかもしれない。

過去、俺は上司と揉めることが多かった。
学生にまでさかのぼっても、クラブ活動で先輩と揉めたり、本当に生意気な人間だった。

先輩というだけで偉そうにふるまう自分より下手くそな人間が嫌いだった。

今はそんなことではいけないと思えるけど、当時はそうだった。

仕事始めてからも、真剣にゲーム作りしない先輩には厳しかったな。
上司から嫌われることが普通だったし、邪魔されることも平気だった。

ある意味融通がきかない人間だった。

まあ、これは性格なんで基本的には今も変わらない俺のアイデンティティだと思う。

自分自身が大事に育てた子供(部下)が、自分を超えるって嬉しいものだと思うよ。
そんな日が来ることを心から願うし、そのために出来る限りいろんなことを教える。

子供が成長して、立派になることを楽しみながら、自分自身はその子供に負けないように努力を続ける。
子供が追いついたと思った時には、俺はもっと先を歩いているから。

立ち止って、子供の成長を見守るのではなく、走りながら子供も自分自身も成長していくことが大切だと思う。

そんな中、息子に親父が抜かれたとしたら、素直に拍手が贈れるんじゃないかな。

上司が立ち止って、部下ばかり働かせていたら、抜かれることに嫉妬するの当たり前だ。
部下の邪魔をして抜かれないようにする時間がたっぷりあるからね。
そんなことしている暇があるなら、部下に負けないように走り続けることだ。
そうすれば、抜かれた時、素直に負けを認めて、その部下を育てた自分が誇らしくなるはずだ。

子供に抜かれる喜びを知っている親は強いと思う。

息子の成長を素直に喜び、身長だけではなく俺より立派な人間に成長してほしいと思う。

俺の息子ならそれが出来るはず^^
# by INAFKING | 2011-02-01 21:29

DSの行方

双子の娘は今年4月から小学生。
早いなぁと思う。

先日、娘から「パパ、DS持ってる?」って聞かれた。
「もちろん持ってるけど、どうして?」って言うと。
「やりたいなぁ。」ストレートな一言。

「え?1つしかないよ。」って言うと。
「もう1つはニイニ持ってるから。」ってあっさり。

なんか成長を感じた。

それまではゲームをやりたいけど、よくわからないって感じで「たまごっち」くらいしかゲームっぽいものしてなかったけど、とうとうゲームに目覚めた。

しかもタイミングよく「3DS」の発売直前。
ニイニもパパも「DS」を使わなくなることを予測したかのようなタイミング。

さすが女の子、計算高いのか、どうなのか?

俺と息子のDSで狂ったように「マリオ」で対戦して遊ぶ娘を見て、
「とうとう来たか」と嬉しいやら、不安やら、いろいろ入り混じった感情になった。

白いDSと黒いDSをどっちが使うか揉めている姿を見て、もう俺たちのDSではなくなったと息子と二人諦めたよ。

でも、俺は3DS予約してるからいいが、息子はしばらく買えないように思うな。もうお年玉全部使ったみたいだから^^

しかし、子供たちが喜んで遊ぶDSを見ていると、本当に任天堂は凄いって思う。
子供から大人まで虜にするゲーム機を常に出し続けているんだもん。

今度の「3DS」が「DS」より凄いんだってことを娘には気づかれないようにしないと、俺の「3DS」が娘たちに奪われてしまうよ。
気をつけよう^^

しかし、楽しみだ「3DS」の発売。
3Dゲーム、パパも存分に楽しむよ。 フフフ。
# by INAFKING | 2011-01-27 20:38

ほんの些細なこと

足の指を骨折してからもう一か月以上が過ぎた。
完治って言いたいけど、まだ痛いんだよな。
もう、普段の生活には何に支障もないし、意識することはない。
ただ、ひょんなことで足先に力が入ったり、軽くぶつけたりすると激痛が走る。
まあ、小さな指ひとつでここまで影響するんだね。
完治までは道のりは長いや。

人生も、それから会社組織も似たようなもんなんだろうな。
「ほんの些細なこと」で大きく影響を及ぼすことだらけなんだろうね。

逆にいうと「ほんの些細なこと」で人生の流れを変えたり、影響を受けたりすることも出来るってことだ。
諦めかけてたことを「それ」だけで諦めずに大逆転出来るかもしれない。

何でも大げさに考えることなんてないよ。
ただ「きっかけ」なんてその辺りにいっぱい転がっていて気づいてもなかったり、必要ないって思いこんでたりするだけさ。

学校の勉強なんかいい例だ。
子供のころから、山ほど勉強って名の苦痛を押し付けられ、憶えることが当たり前でいつもいつも重要視されてきた。
否定はしないし、大事なことだ。

でも、ゲームやアニメ、漫画で憶えた大事なことも多い。
一見、勉強とは関係ないどうでもいいこと。 でもそのどうでもいいことが人生を左右することだってある。

中国、香港なんかに行くとゲーム関連の仕事の人は日本語を理解している人が多い。
みんな勉強してるんだなぁって思って聞くと、殆どが「日本のゲームで日本語覚えた」と言う。
アメリカと違って、日本のゲームを中国向けにはローカライズしない。
だから、日本のゲームを楽しみたければ日本語を学ぶしかない。 だから日本語を必死で覚える。
しかも自然に苦痛もなく。

うちの息子が、天才バカボンの歌で太陽の昇る方角を覚えたって言った。実は俺もそうだ。聞くとうちの奥さんもそうらしい。
「西から昇ったお日様が東にしずーむ」逆にして覚えた。偉大な歌だ。

一見、どうでもいいことをどうでもいいなんて思わない。
必ず、何かに役立ったり、何かのヒントになることが多い。

失敗も無駄ではないし、成功もそこで終わりではない。 学ぶことがいっぱい隠されているよ。

今に流され、今を諦めるのではなく、些細なこと、馬鹿げたことでもヒントを見つけ前に進んでほしい。

大逆転のヒントは見つけやすいところには無いから。
常識を疑い、非常識を見詰めたとき、全く違う角度でものが見えるよ。

「ほんの些細なこと」に気づいた人が成功の道を歩むのだと俺は本気で考えているよ。

今日も「些細なこと」を探しに出かけよう。
きっとそれを見つけると、いいことが待っているに違いない。

常識、タブーに縛られないで。
# by INAFKING | 2011-01-24 10:13

楽しい仕事

仕事は楽しい方がいい。いいに決まっている。

でも現実はそうもいかない。 仕事は辛い。 そう感じている人も多いと思う。

なんで辛いんだろう? 辛いの分かって就職してはいないはずだよね。
辛い受験を乗り切り、レベルの高い大学に入って、人気のある一流企業に入社。
しかし、仕事が辛くて毎日が苦痛で仕方ないなんてことあるんじゃないのかな?

仕事なんで、確かにお金を戴く限りは楽は出来ないだろう。 でも苦痛なのはね。

仕事が楽しくて仕方がない人なんているのか? もちろんいる。結構いるかも。

じゃあ、何が違うんだろう? 楽しい仕事と苦痛な仕事の違いって?

よく言われている通り、「やらされている仕事」は苦痛だよ。「自ら進んでやる仕事」は楽しい。

じゃあ、簡単だ。 自ら進んでやろう!
誰かのためではなく、自分自身のために仕事をしよう。 言われる前にやるべきことを考えてどんどんやる。
そうすれば、言われた時には仕事は進んでいる。

あとは、とにかくいつも考える。 ずっと何かを考える癖をつける。 考えていれば工夫ができる。
考えていないと、いつもあたふたするだけだ。

「やらされる」のが嫌なら、「やらされない」ようにしちゃえばいいんだよ。
「やらされる」前に「やってしまう」ことだ。

俺、昔 ゲームを作ってて、キャラデザインをやってたんだけど、企画書がなかなか上がってこなかった時があった。 まだ駆け出しの頃だったし、仕事が楽しくて仕方がなかったのに仕事が回ってこないストレスで苦痛というか詰まらなかった。

で、当時の俺は見よう見まねで企画書を書いて、企画マンに「これでやらせて」って言ったよ。
時間もなかったし、すんなりOKもらって楽しく仕事した。
その後、キャラデザインだけではなく、設定や企画の面白さも知ってやれることの幅が広がった。

仕事は「面白い」ものではなく、仕事を「面白く」するものなんだと思う。

今、仕事が苦痛な人たちは、与えられ命令されることに慣れ過ぎて自らの力で仕事をすることをちょっと忘れてたり、諦めているんじゃないかな?

最初から「面白い仕事」なんてどこにも存在しないよ。
自分自身の力で「面白い仕事」にするんだ。 「面白い仕事」をして楽しそうな人を羨ましがるんではなく、彼らのように「工夫」をして「面白い仕事」を作ってほしい。

今、俺も「面白い仕事」のため毎日が忙しくて充実しているよ。
「自ら進んで考え、工夫」することで仕事がもっともっと面白いものに膨れ上がるのが見えるよ。

自分自身のために、自分自身の理想に向かって。
# by INAFKING | 2011-01-18 21:39