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稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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新たなる第一歩

先日、独立して初めてのコンシューマタイトル「海王」を発表した。

ネットでの評判もまずまずで、いいようにイジラレてるね。

有難いことに「注目」を浴びてる証拠だとポジティブに捉えてるよ^^

独立してやりたかったこと 「新しいコンテンツを生み出すこと」 が出来てとても喜んでいるよ。
世間は「タイトル」という狭い部分に注目したりするけど、そのタイトルの「意味」ってところにも注目すると面白いのにっていつも思う。

今まででは絶対に出来なかったことがいっぱい詰まったプロジェクト。

「海王」は俺にとって、それからcomceptという会社にとって、小さな第一歩だけど、大きな意味のある第一歩でもあるよ。

俺たちの「プロジェクト」 俺たちの「子供」 俺たちの「未来」だからね。

まあ、プロジェクトなんで「成功」も「失敗」も結果と言うものは存在する。
そんなことは気にはしない。 もちろん「成功」させる自信はあるけど、「失敗」なんて恐るるに足らずだ。

「結果」よりも大切なことを俺たちは知っている。

一歩を踏み出す「勇気」があれば必ず何かを成し遂げられる。
根拠は今までやってきた「努力の積み重ね」だ。 
多くの失敗も成功も挫折も喜びも裏切りも信頼も積み重ねてきた。

周りの声に惑わされることも、理不尽な命令も、自分勝手な仲間も、大きな重荷もない。

ちっぽけな会社に気持ちのいい仲間がいるだけ。
そこから生まれてくる「クリエイティブ」には何の濁りもない。

今回の「海王」は俺の子供たちと、会社の仲間の子供たち、それから今までお世話になった人々で小さな子供のいる家族のために作りたいと思っている。
すごく私的なことと思うかも知れないが、クリエイティブなんてそんなモチベーションから始まるもんだ。

仲間の家族に受け入れられれば、その後は一般にも受け入れられるよ。

ロックマンの後半はずっと俺の息子に喜んでもらいたい一心で頑張ってたからね^^

人間誰だって「褒められたい」 褒められたいから頑張る、無理をする、命をかける。

頑張っても褒められなきゃ、頑張らない方がいいって思考になっても仕方がない。

そんな世の中は「暗い」よね。

子供が学校で、運動会で、発表会で頑張れば「褒めてあげる」
お父さんが仕事で頑張っていいゲームを作れば「褒めてもらう」
お母さんが家族のために美味しい料理を毎日作ってくれたら「みんなで美味しいと褒める」

そんな社会が正常だと思う。

お父さんが苦労して小さな会社から再スタートし、第二の人生の第一歩を踏み出したことに家族は本当に喜んでくれている。

娘たちの「可愛い!」という言葉と、息子の「俺、このゲームやりたい」って言葉。 奥さんの無言ではあるがじっとPVを見つめて微笑んでくれる姿が俺にとっての手ごたえであり、モチベーションだ。

これから始まる更なる苦労も全く問題ないと思わせてくれる家族の支えは嬉しいもんだ。

まだまだ今後もいっぱい「プロジェクト」を抱えてるからどんどん発表して行きたいと思うよ。

この程度の「露出」で稲船に飽きないように覚悟しておいてくれ^^

ふふふ。
# by INAFKING | 2011-10-08 11:44

新しい勉強のカタチ

最近、気づいたことがある。

子供が机に向かって教科書を広げて何かノートに書き込んでたり、夢中で本を読んでいたりすると、親は決して怒ったりはしない。

当然のことだが、周りの人たちも「勉強しているんだ偉いねえ。」なんて言ったりもする。

しかし、ずっとTVに向かってゲームをしていたり、ドラマやバラエティーを観て笑い転げてたりしたら、親はカンカンになって怒ることが多いはず。

「毎日毎日、勉強もしないでゲームばかり! いい加減にしなさい!」

稲船家でもよく聞こえてくるフレーズだ。

でも、よく考えたら何が良いことで何が悪いことなのか曖昧だよね。

勉強って生きて行くうえで将来役にたつことを学ぶことだよな。
国語で漢字を憶えたり、文章力をつけたり、数学では計算方法や数字の見方や考え方を学んだり、社会では歴史や世界の地理を憶え、一般常識としての恥ずかしくない知識をえる。

すごく大切なことで、欠かせないことだとは思う。

しかし、教育って何十年前から殆ど変りなく同じことを教え続けてるように思うんだよな。
時代が目まぐるしく変化し進歩しても教育は古臭いというか、保守的だと思う。

世界のトップ企業の大半がコンピュータに関連している企業に代わっても、鉄鋼や自動車がトップだったころの教育と大して変りがない。

アップルやグーグル、マイクロソフト、フェイスブックにツイッター、楽天や任天堂、GREEにDeNA。

殆どがコンピュータ、インターネットがなきゃ成り立たない企業。

そんな企業が大きな力をもっても教育は変わらない。

国語、数学、英語、理科、社会。 お決まりの5教科。

国語、数学、英語または中国語、コンピュータ、一般常識の5教科でも良いんじゃない?

フリだけのパソコンの授業って役に立ってるとは思えない。

もっと真剣にコンピュータを学ばせないと、今も世の中にはついていけないのは明白。

なのに、そんなコンピュータに触れる機会すら「勉強」のカテゴリーに入れられないために怒られてしまう世の中だ。
子供たちはいつも怒られながら独学でコンピュータの知識を得ているのが現状、悲しいことだと思う。

「あら、今日もゲームやってお勉強してるのね。偉いわね。」
って褒められる世の中がくるのだろうか? 難しい気はするけど、すくなくともそんなことを理解できる大人がいないことには世の中は変わらないね。

俺は、子供のころから学んできた5教科と呼ばれる「お勉強」と、遊びに分類され悪とされてきたマンガとTVのお蔭で今の仕事をしている。

「勉強」というのは広い視野でみれば全てが勉強であり、クリエイティブな仕事がある限り、それに関わる人間は「遊び」も勉強に変えなきゃいけないんだよね。

常識に囚われない考え方と、時代の流れについていくスピード、それから将来に目をやり変化に敏感になる力が必要。 けっして保守的に今が素晴らしいとか今が心地よいとか楽をしないことが大切だと思う。

稲船家もゲームばかりしている「XX息子」に

「偉いなぁ、研究か? 今のうちにいっぱい勉強して、親父を超えてみろよ。期待しているぞ。」

なんて嫌味じゃなく真面目に言ってみたいもんだ。 まだやっぱり分かっていても出来ていないからね。

まあ、誤解してもらったらいけないのは「ゲーム」だけして良いなんて言っていない。 昔からの勉強もやった上で、バランスが大事だと言っているんだよ。

さあ、俺も勉強のために「映画」でも観に行くか。
# by INAFKING | 2011-09-28 09:19

楽しい仕事で良かった。

ゲームショーも無事終わったね。
すごい入場者数にびっくりだ。 ゲームが元気ないって嘘だったんだね。
なんか不思議な気はしたけど、まだまだ元気があって安心したよ。

俺はGREEさんのブースのみの登壇だったけど、楽しく喋らせてもらったよ。
GREE土田さんはとても頭のいい人だったんで関心しちゃったよ。
きっとソーシャルゲームでも大活躍してくれそうだね。 本当に。

もう秋に突入だね。
カプコン辞めたのが11月なんで、もうすぐ1年が経とうとしてるよ。
しかし、早い! 歳とっちゃってるから早いの当たり前だけど、激動の1年も早かった。

予定ではもっといっぱいプロジェクトの発表が出来てるはずだったんだけど、やっぱりまだまだ未熟だよな俺。 気持ちと現実のギャップがあるわホントに。

まあ、発表はされてないけど、いろいろ仕込んでるのは確かなんで焦らずゆっくりとみんなの前に出していければいいね。

ゲームだけではなく、もっといろんなことにチャレンジしたいと立ち上げたcomceptって会社なんで、いろんなことを見せないとね。
コンテンツって部分にこだわって、ゲーム以外にも面白いクリエイティブを提示したいと奮闘しているよ。

もちろんもう一つの会社、interceptでのゲーム制作も順調なんでこっちが気になる人にもちゃんと準備しているから安心してよね。

ずっとパブリッシャーで仕事してたから、ディベロッパーだとプロモーションとか制作発表とかパブリッシャーに委ねられるから、なんかむず痒い気がしてならないよ。
ゲームは作るだけじゃなく、宣伝したり、どう見せるかなんかもセットで考える癖がついちゃってるから欲求不満になっちゃうね。

まあ、俺の力でできる限りのことは一緒に協力してやっていく気だけどね。

ゲーム作り、まあ本当に楽しい仕事だと思う。 
苦労もトラブルも楽しいって思える仕事って少ないよね。 ゲーム作りはそんなことも楽しいから止められないね。
# by INAFKING | 2011-09-22 12:59

ゲームショーだ。

ゲームショーが始まるね。

今までは自分が所属する会社のブースがあったから前日から準備等あって忙しかったけど、今年からはブースもなく、かなり第三者な立場で気楽に参加出来るよ。

もちろん会場には顔だすし、人に会う約束があったり、ステージも用意されてるんで忙しくない訳ではないけど、気持ちはユーザーに近いかもね。

ゲーム業界にとってはお祭りのようなイベント。 この東京ゲームショーのために徹夜続きで出展タイトル準備に努力してる開発者は昔も今も変わらないと思う。
渾身のタイトルをここでユーザーやプレスに評価され、評判になったときの気持ちは何事にも代えがたいって感じがするよ。

最近は、かなりゲームショーの規模も小さくなった気はするが、何十万人も来てくれるイベントはそうざらにある訳じゃないからね。

今のところ俺も大人しくしているけど、そろそろ暴れたいなぁ。なんて思う。
ゲームショーで何かあるのか無いのか、お楽しみは黙っておくよ。

ゲーム業界をもっともっと元気にしたいね。
# by INAFKING | 2011-09-14 09:44

もっと精神力を。

最近なんだか仕事のペースが落ちてる気がしてならない。
気持ちはもっともっとと焦っているんだが、現実はそうなっていない。

やりたいことが多いから一度に複数こなしているんだけど、何かに集中するから他の仕事のペースが落ちるって感じじゃないんだよな。

ペースが落ちる時って全部落ちる。
逆にのってる時は全部ガンガン進む。

仕事していない訳ではなく、着実にこなしてる感覚もあるから、きっと気持ちの方がもっと先に行ってるんだとは思う。

こうありたい自分が今の能力の自分よりもっと大きな能力を望んでるんだろう。

エネルギーが満ち溢れているけど、精神コントロールが不安定って感じかな。

こんな俺だと、周りにいるスタッフとか仲間は大変なんだろうな。 
俺のペースに付き合わさせられるんで、ついてくるのが一苦労だ。

申し訳ないと思いつつも、もっともっとスピードをあげて仕事がしたいと思ってるし、そうしないと不安で仕方がない。

本来、仕事大好き人間ではないと自分では思っているんだけど、仕事ばかりしているなぁ最近は。

それなのに仕事が進んでないと思う強迫観念があってしんどい。

「まあ、いいや」って思う自分が嫌で、そんな自分を否定しながらも、「まあ、いいんじゃん」と軽い精神状態にもっていってコンディションを整えてる自分もいる。

人間って不思議なもんだ。
否定と肯定が上手くバランスする精神を保つことで「安定」するんだと思う。

仕事が進まない。 あれもこれもやりたい。 ストイックに生きる。 適当にやる。

全部自分自身なんだよね。

まだまだ俺は、精神修行が足りないな。 混乱した状況を普通の状態にもっていければ良いんだろうね。

あまり考えずにとにかく明日から普通に仕事しよ。 きっともっともっと楽しくなってくるに違いない。
# by INAFKING | 2011-09-07 00:20