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稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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弱肉強食って素敵

東京ゲームショーは凄い人だったね。

あまりの人混みに四苦八苦しながらソニーブースに向かっていると、沢山の人から声をかけられ握手を求められたよ。 まあ、嬉しいことだね。

しかし、ほぼ9割が「外国人」 アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国。
彼らは、ガンガン責めてくる。 遠慮なんて全くない。 悪く言ってるのではなく、素晴らしいと思う。

ま、ゲームショーなんで、日本人も結構、俺の存在に気づいてチラチラこっちを見て何か言いたそうにしているんだよね。

もしかしたら「稲船、死ね!」なんて言いたいのかもしれないし、「ファンです。」って言いたいのかもしれない。

しかし、殆んどが遠くから眺めているだけ、眺めながらスマホいじったりしている人もいるんで、きっとTwitterに「稲船発見!」なんてツイートしているのかな?って思う。

まあ、いっぱい寄ってこられても困るけど、もっと日本人も勇気を出せばいいのにね。
決して噛みついたり、殴りかかったりしないのにね。

なんか、ネットやテレビのイメージで「稲船は恐い」って思ってるのかね。

「すいません、握手してもらえませんか?」って言われて

「どんな判断しとんねん! なんでお前と握手せなあかんのじゃ!」なんて言われそうって思うのかな?

それは無いと思うぞ。

確かに、失礼な奴には厳しいかも知れないが、自分で言うのも何だが結構いいオジサンだと思う。

如何に間違ったイメージが浸透しているかだな。
仕事で会う人でも、初対面はみんな緊張している。 恐い人のイメージ強いようなんだよね。
でも、会った人の大半は、安心して帰っていくね。

まあ、本人がブログで言ってることでは説得力がないだろうけど、そんなオジサンだよ。

今回のゲームショーは、「YAIBA:NINJA GAIDEN Z」の発表と、「ソルサク」のマルチプレイプレアブル出展と忙しいゲームショーだったけど、結構評判も良くて大満足な東京ゲームショーだったよ。

ソルサクは自信作だけど、ユーザーに触ってもらうまでは安心できなくて、この方向性で間違っていないか?ユーザーの求めているものとズレてはいないか?など、気にはしていたが、上々の反応に満足しているよ。
基本は受け入れられたみたいなんで、あとはユーザーの意見を踏まえたチューニングに時間をかけて磨くのみ。

発売時期や、オンライン対応、敵の種類、魔法の種類、ストーリーなど、いろんな憶測が飛び交っているだろうが、完全新作タイトルとしては「おお、やるじゃん」と言わせられるように頑張るつもり。

VITAを買ってもらって後悔させるようなことはしないんで、ソルサク体験版に合わせて購入をお勧めします。

「YAIBA」の方は、まだコンソール機とだけしかアナウンスしていないのが申し訳ないが、携帯機とは違った魅力を詰め込みたいと思っているよ。
アートスタイルは本当に斬新に仕上がってきているし、スピード感も半端ない。
こっちも心配していた「海外での評判」もまずまずで、稲船のコンセプトは間違っていなかったと実感出来たよ。
続報は直ぐにはでないけど、どんどん制作を進めていくから気にしていて欲しいと思う。

ゲーム作りは本当に面白いよ。 良くも悪くもユーザーやプレスの反応は正直だ。
いつも真剣勝負で挑めるもんね。

良い物を作れば「絶賛」され、駄目な物だと「糞」  当然のことだ。

糞扱いされたくなければ、常に良いものを作っていくしかない。 しかも良いものは時代の流れでどんどん変わっていくものだ。 いくら一世を風靡したゲームでも時代についていけなければ、あっと言う間に廃れてしまう時代なんだよな。
「安心」なんてしていたら、足元すくわれることも多いよ。

俺たち「ベテランゲームクリエイター」だって同じだ。 過去の栄光に甘えていたら今のユーザーはそんな腹の足しにもならない過去の栄光なんて興味ないからね。 とにかく今遊んで面白いゲームを作れる人のみがこの時代に求められているんだと思うよ。

若い「TOKYO JUNGLE」のクリエイターでも、25年もこの世界にいる「ソルサク」のオジサンでも、関係ないんだよな。
面白いものが「勝ち」  すごくシンプルだ。

こんな世界だからこそ、この業界に入った俺には本当に心地良い場所だよ。

俺は絶対に油断なんてしない。 どんな若い奴らよりもめちゃめちゃ多くの仕事し、努力し続けていくよ。 
もちろん良質な仕事をね。 

ゲームショーでまたいっぱい刺激をもらえたよ。 有難う。
by INAFKING | 2012-09-22 22:28