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稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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弱い人間への援護

人間は本当に弱い生き物だと思う。
どんなに強がっていても、常に不安を感じ、孤独を嫌い、逃げ出したくなってばかりだと思う。

でも人間にはプライドがあり、そんな弱い自分を弱いとは認めたくないもんなんだ。

認めてしまえば楽になれることもあるのに認められないっていうのも弱さなのかもしれない。

俺はよく周りの人から「稲船さんって強いですね」なんて言われることがある。

俺は全然強くない。 いつも自分に負けてばかりで意思をもっと強くもてたらなんて思うことがしょっちゅうあるよ。
ただ、人に負けることは大嫌いなんで、人には負けないよう努力しているつもりだ。

人がやらないことや考えないこと、人より少しでも先を行くことなんかいつも考えている。
でもそれが、自分となるとダメだ。 自分にうち勝つことほど難しいことはない。
食べ過ぎちゃだめだと分かっていながら食べすぎちゃうことあるよね?
行かなきゃいけないこと分かってて遅れてしまうこともあるよね?
簡単なことなのに自分自身にはいつも負けてしまう。 なぜなんだ?

自分に勝てることが本当の強さなんだといつも思っているよ。
自分が一番のライバルなんだと思い続けることが大切だとホント実感している。

そんな中、俺は妻に感謝している。

いつも強くありたいと思っているけど、実際はストレスや迷いでヘロヘロになっていることが多い。
そんな状態で、妻から不要なプレッシャーや不安を与えられたことがない。

もちろん普段は口うるさいし、あれしろ、これしろ、なんていつも言われている。
些細なストレスは山のように積み上がるが、そんなことはどうでも良かったりする。

ただ、人生において大事な時や、本当に大切な局面においてどう相手に接するかは重要だと思うんだ。
近々では、俺が長年働いてた会社を辞めるって言いだした時。
まさに自分との戦いに挑み、自分自身の甘えを排除し、ある意味での安定を捨てて決断した結論に彼女は全く異議をとなえなかった。

もし、「なんで辞めるの?どうしたらいいの?」なんて不安をあおるような言葉が彼女の口から出ていたら、きっと俺は自分との戦いに苦戦したに違いない。
それでなくても自分にはなかなか勝てないのに、援護ではなくストレスを与えられていたら。

振り返ってみて、妻は今まで俺に不要なストレスをかけたことなんて無かった。
仕事でどんなけ家を空けようが、1年の3分の1海外に飛ぼうが、文句ひとつ言わず、自由に仕事に専念させてくれた。
その代わり、家にいるときは思いっきり家族サービスを強要したけどね。

仕事を辞め、収入がなくなる不安があっても彼女は「まあいいか。なんとかなるよね?」と言って、俺を心底信頼してくれてるのがよく分かったよ。
俺なら上手くやる。なんとかしてくれる。と信じている目をしてたもん。

その彼女の言動、行動が、本来は弱い俺に自信と強さを与えてくれているんだと今回よく分かったよ。
今の俺があるのは、両親、それから妻のお陰なんだとお世辞でもべんちゃらでもなく本当にそう思う。
自分だけの力では絶対自分自身に勝てる訳ないんだよ。 誰かのサポートが無い限り強い自分にはなれっこない。
サポートされてるって実感を持ち続け、感謝の気持ちを持ち続けていかないといけないなって思う。

俺は本当にいい両親といい妻、いい子供たち、そしていい仲間をもったよ。

本当に有難う、感謝してます。 これから先もサポートよろしくお願いします。
by INAFKING | 2010-12-09 21:47