稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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メッセージを付けてください

SNSって面白いし、とても便利だと思う。

しかし、便利なものには落とし穴があったりする。

友達申請って難しくないかい?
もちろん、本当の友達だったり、明らかな知り合いに関しては問題ない。

見ず知らずの人からの申請って、どうなの?

SNSは敷居が低いから良い部分も多い。
でも、友達申請の敷居が低すぎないか。

俺は中途半端な「有名人」なんで知らない人からよく申請がくる。

知らないなら無視すれば良いと思うかもしれないが、そうもいかない。

仕事柄年間何百人もの人に会う。
それでなくても人の顔と名前を覚えるのが苦手なのに、多すぎて覚えられない。

で、友達申請が知らない人から来る。
しかも大抵は「メッセージ」がない。

ひと言「以前、どこどこでお会いした〇〇です」とかコメントくれると有難いのに、まあ9割以上は申請のみ。

しかも厄介なのは、ゲーム関連の職歴の人だ。
共通の友達もいるし、働いている会社は知っている。 でも会ったことあるかは分からない。

出来る限り会ったことある人だけにしたいと思っている。
何故なら毎日友達申請だけで5、6件は来る。 むやみに増やしたくはない。

SNSのルールみたいなものがないからか、結構しんどい時があるよね。

ただ一言メッセージくれるだけで良いのに、面倒くさいのかメッセージはない。

ダメ元申請だと、迷惑メールみたいになるんで止めてほしいんだよね。

まあ、送る側の自由なんだろうけど、少し考慮してもらえると有難い。

面白いものや便利なものには、本当に落とし穴があるよ。
せっかく良い発明も、使う人間が上手く使わないと大きなストレスになってしまう。

是非、友達申請には一言メッセージを。
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# by INAFKING | 2012-10-11 01:18

弱肉強食って素敵

東京ゲームショーは凄い人だったね。

あまりの人混みに四苦八苦しながらソニーブースに向かっていると、沢山の人から声をかけられ握手を求められたよ。 まあ、嬉しいことだね。

しかし、ほぼ9割が「外国人」 アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国。
彼らは、ガンガン責めてくる。 遠慮なんて全くない。 悪く言ってるのではなく、素晴らしいと思う。

ま、ゲームショーなんで、日本人も結構、俺の存在に気づいてチラチラこっちを見て何か言いたそうにしているんだよね。

もしかしたら「稲船、死ね!」なんて言いたいのかもしれないし、「ファンです。」って言いたいのかもしれない。

しかし、殆んどが遠くから眺めているだけ、眺めながらスマホいじったりしている人もいるんで、きっとTwitterに「稲船発見!」なんてツイートしているのかな?って思う。

まあ、いっぱい寄ってこられても困るけど、もっと日本人も勇気を出せばいいのにね。
決して噛みついたり、殴りかかったりしないのにね。

なんか、ネットやテレビのイメージで「稲船は恐い」って思ってるのかね。

「すいません、握手してもらえませんか?」って言われて

「どんな判断しとんねん! なんでお前と握手せなあかんのじゃ!」なんて言われそうって思うのかな?

それは無いと思うぞ。

確かに、失礼な奴には厳しいかも知れないが、自分で言うのも何だが結構いいオジサンだと思う。

如何に間違ったイメージが浸透しているかだな。
仕事で会う人でも、初対面はみんな緊張している。 恐い人のイメージ強いようなんだよね。
でも、会った人の大半は、安心して帰っていくね。

まあ、本人がブログで言ってることでは説得力がないだろうけど、そんなオジサンだよ。

今回のゲームショーは、「YAIBA:NINJA GAIDEN Z」の発表と、「ソルサク」のマルチプレイプレアブル出展と忙しいゲームショーだったけど、結構評判も良くて大満足な東京ゲームショーだったよ。

ソルサクは自信作だけど、ユーザーに触ってもらうまでは安心できなくて、この方向性で間違っていないか?ユーザーの求めているものとズレてはいないか?など、気にはしていたが、上々の反応に満足しているよ。
基本は受け入れられたみたいなんで、あとはユーザーの意見を踏まえたチューニングに時間をかけて磨くのみ。

発売時期や、オンライン対応、敵の種類、魔法の種類、ストーリーなど、いろんな憶測が飛び交っているだろうが、完全新作タイトルとしては「おお、やるじゃん」と言わせられるように頑張るつもり。

VITAを買ってもらって後悔させるようなことはしないんで、ソルサク体験版に合わせて購入をお勧めします。

「YAIBA」の方は、まだコンソール機とだけしかアナウンスしていないのが申し訳ないが、携帯機とは違った魅力を詰め込みたいと思っているよ。
アートスタイルは本当に斬新に仕上がってきているし、スピード感も半端ない。
こっちも心配していた「海外での評判」もまずまずで、稲船のコンセプトは間違っていなかったと実感出来たよ。
続報は直ぐにはでないけど、どんどん制作を進めていくから気にしていて欲しいと思う。

ゲーム作りは本当に面白いよ。 良くも悪くもユーザーやプレスの反応は正直だ。
いつも真剣勝負で挑めるもんね。

良い物を作れば「絶賛」され、駄目な物だと「糞」  当然のことだ。

糞扱いされたくなければ、常に良いものを作っていくしかない。 しかも良いものは時代の流れでどんどん変わっていくものだ。 いくら一世を風靡したゲームでも時代についていけなければ、あっと言う間に廃れてしまう時代なんだよな。
「安心」なんてしていたら、足元すくわれることも多いよ。

俺たち「ベテランゲームクリエイター」だって同じだ。 過去の栄光に甘えていたら今のユーザーはそんな腹の足しにもならない過去の栄光なんて興味ないからね。 とにかく今遊んで面白いゲームを作れる人のみがこの時代に求められているんだと思うよ。

若い「TOKYO JUNGLE」のクリエイターでも、25年もこの世界にいる「ソルサク」のオジサンでも、関係ないんだよな。
面白いものが「勝ち」  すごくシンプルだ。

こんな世界だからこそ、この業界に入った俺には本当に心地良い場所だよ。

俺は絶対に油断なんてしない。 どんな若い奴らよりもめちゃめちゃ多くの仕事し、努力し続けていくよ。 
もちろん良質な仕事をね。 

ゲームショーでまたいっぱい刺激をもらえたよ。 有難う。
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# by INAFKING | 2012-09-22 22:28

ソルサク発進準備中

もうすぐ、東京ゲームショーが始まる。

ゲーム業界で働いていると「ゲームショー」という節目が本当に重要だと感じる。

昔は東京ゲームショーって年に2回あったんだよ。 知ってたかな?
今は年に1回でも、年々縮小みたいなこと言われて寂しいけどね。

でも、昔から俺たちは、ゲームショーに向けて「新しいゲーム」を準備し、出展して、ユーザーやプレスに触ってもらって驚かせる。 そんなモチベーションで、とにかく苦しいゲーム作りを頑張ってきた。

もちろん今も開発者は同じように頑張っているだろうけど、昨今は圧倒的に「新しいゲーム」の発表が減ったように思う。 驚きが欲しくて、ゲームショーへ行く目的が薄くなってるのは確かだ。

それに、ゲームショーでしか遊べないものも減ったなぁ。 会社によってはゲームショーのタイミングに合わせて「体験版」などの配信をしたりして、ゲームショーの重要性があまりなかったりもするしね。

まあ、それでも1日に何万人もの入場者があり、ゲームファン最大のイベントであるのは変わらないかな。

昨年は独立後間もないってこともあり、俺自身久々のゲームショー見学者としての参加だったけど、今年はちゃんと当事者としての参加になるよ。

もちろんSCEで作っている「ソウルサクリファイス」がソニーブースに展示され、イベントやインタビューがビッチリ入っているからね。
凄く楽しみにしているんだ。 今回が世界で初めてのプレアブル出展と言うこともあり、このゲームに期待してくれているユーザーがどう評価してくれるのか? 喜んでもらえるのか?ってね。

今もガンガンとゲームの中身の調整をしているけど、見るたびに良くなっていくゲームを見ていると本当に嬉しくなるね。

ブランニューなタイトルって、荒いとこも多いんだけど、感じたことのない感覚や新しさが楽しめるから、あの快感みたいなものが忘れられなくて本当に止められない。

それにゲームショーって節目に向けたスタッフの神がかり的な調整能力って何かブランニューなゲームの時の方が感じられる気がするんだよね。 なんでだろ?

何かを生み出すときに発生するエネルギーって凄く莫大なのかもしれないね。

「ソルサク」はソニーブースで結構の数の試遊を用意してくれるらしいので、沢山の人に体験してもらえると思うんだよね。 多くの意見を聞ける機会だし、その意見をもとにまだまだ調整出来ると思う。

沢山の人に愛されるゲームを目指して、なるべく多くの意見のフィードバックが出来るようにしていきたいよ。
まあ、開発のリミットと発売日の兼ね合いもあるから、調整はたいへんだけど、極力頑張りたいね。

ま、東京ゲームショーでの「ソルサク」に大いに期待しててください。

あ、そうそう。 もしかして「ソルサク」以外にも何だか稲船の新しいサプライズが待ってるかもよぉ。
なんせ、ゲームショーなんだからねぇ...。
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# by INAFKING | 2012-09-10 23:11

稲船塾の講義っぽくブログを書いてみた。

時代を読む。 先を読んで未来を予測する。

こんなことが出来たら良いなあって思ったことのある人は多いはず。

100%先読みすることは論理的に不可能だ。 そりゃ、当然のこと。

しかし、世の中には先を読んで、時代を先取りして「大ヒット」を生んだ人は沢山いる。

そんなヒットメーカーは、みんな偶然なのか?

「AKB48」の生みの親の秋元康氏は、以前にも「おニャン子クラブ」で一世を風靡した。
偶然、AKBもヒットしたと言えるだろうか?

時代を読まずに出来ることなのか? いやそうは思わない。

ヒットメーカーは必ず先を読んでいる!

じゃあ、どうやって? 分かってたら俺も立派なヒットメーカーだ。
まあ、まだそこまではいっていないんじゃない? ヒットは出したことはあるが、ヒットメーカーとまではいかない。

しかし、最近は先読みのコツみたいなものを掴みそうな気がしている。

今日はその「コツ」をこのブログを読んでくれている人にだけ特別に教えようと思う。

「先読み」って何だろうね? 予知能力? 占い? 風水? タイムスリップ?

違うよね。 そんな非科学的なことではなく、現実の中で考えるべきことだよね?

じゃあ、未来予測って、現実的な視点からみたら何て言葉に置き換えられる?

俺は「仮説」ではないかと思う。

「仮説」とは、過去の結果や実例をもとに「きっとこうなると予測すること」
つまり、未来を予測することだと思うんだよ。

俺は昔から、決断力には自信がある。 何故か? 常にどんなことにも「仮説」を立てて「こうなるはず」と考えている。 だからこうなった時、ならなかった時のイメージが既に出来ている。
なので、決断する時に考える時間が短縮される。

若い時から多くの部下を抱える仕事に就いていたのがラッキーでそんな癖をつけて仕事をしていた。

しかし、この「仮説」は「決断力」だけではなく、「未来予測能力」にも役立つんだという実感があるよ。

世の中はこう変わる。 ここに問題があり、ここをこうすれば回避出来る。

全て仮説でしかなく、絶対の正解を誰も知らない。

この「仮説力」に優れた人がきっとヒットメーカーになれるんだと思う。

「仮説」には必ず「検証」が対になるものだ。 ただ「仮説」を立てるだけでは何もならない。

「仮説」が正解かどうかの「検証」を常に行って、「仮説」の精度を上げていく。

「仮説」の精度が上がれば「未来予測」の精度も上がる。 そうすれば「未来予測」から「未来予知」に変わる。

そのためには常にどんなことにも「仮説」を立てる癖をつける必要がある。

くだらないことにも「仮説」を立て、必ず「検証」する。

そうすれば、「未来予測」だけではなく、「人の心」や「人の考え」までも読めてしまう。
なぜならば、それらも「予測」でしかないから。 絶対に人の心は読むことは出来ない。 自分ではないので当然のことだ。

「仮説」の精度が上がれば、人の心を読む精度も上がるはず。

俺が心がけていることは、相手の中身を読み、相手の欲するものを見抜くこと、そして時代の流れを自然体でとらえて、自己都合を入れずに第三者の目線で考える。 例えそれが自分自身に都合が悪いことでも。

その中で立てた「仮説」を信じて、とにかく迷わずに突き進む。

そうすればきっと俺の「仮説力」もヒットメーカーたちの「仮説力」を超える日が来るはずだ(仮説)。

「仮説」ってやつを無意識に立てられるようになるまでは、クリエイターとしても、ビジネスマンとしても一人前ではないと俺は思うよ。

みんなも「仮説」の大切さを一度真剣に考えてみて欲しい。


今日の塾はここまで。
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# by INAFKING | 2012-08-22 22:35

しんどくても楽しかった。

いやあ、先月7月は本当にしんどかった。

何がしんどかったって、海外出張がとにかく多かった。

月初にフランス。 帰って直ぐにアメリカ。 で、そのあと中国。 月末にまたアメリカ。

一か月の間に述べ4カ国。 日本に何日居たんだろ?

さすがに8月入ってからも疲労は続いていて、しんどい、しんどいって言っても楽にはならないけど、やっぱりしんどいね。

まあ、会社から無理やり行かされている訳でも、誰かのために嫌々行ってる訳でもないから、誰にも文句言えないし、言うつもりもない。

望んで自分自身の限界にチャレンジしているって感じかな。

でも、限界が見えた感じ。 やっぱ4カ国はもうやらない。 俺には無理だ。

しかし、とても良い勉強になったよ。

各国に行って、各国のまた新しい文化と言うか、考え方が見えた気がするよ。

20年以上前からアメリカにはしょっちゅう行っているが、今回の出張で新しく得たものもあった。
何年もかかって理解することもあるんだなってね。

今月は少し楽をすると言うか、日本でやらなきゃいけない仕事溜まっているから、ちゃんとやるよ。

今は、海外との仕事もメールやTV会議なんかで出来ちゃうんだけど、やっぱりあくまでサブ的な考えにしとかないと駄目だよね。

仕事はフェイストゥフェイスが基本。 会って目を見て空気を感じて仕事しなきゃね。

だから海外出張は減らない。 海外に出向き、海外を理解することからしかグローバルなビジネスは進まない。
作ることも売ることもグローバルな視点で見て、それから働かなきゃいけないと思う。


俺の生活ってここ数年、ほとんど変わらないリズムで動いているよ。

カプコンにいた頃も、辞めた後も、ほぼ変わらないリズム。

東京、大阪、海外、移動が普通の毎日。 移動時間が仕事の時間であり、ホテルで熟睡出来るように訓練するのも俺のリズムの一つ。

カプコンを辞める時、そのリズムってやつを凄く意識した。
急に会社の環境や、周りの環境が変わるってだけでもリズムが狂うのに、今までの仕事のペースなんかも変わったらもっともっとリズムが狂う。

だから、仕事のペースを変えずに、大きな会社の沢山のプロジェクトの量に負けない、多くのプロジェクトを走らせ、そのプロジェクトのために沢山の人と接して、いろんな場所に足を運ぶ。

リズムが変わらないから、仕事の効率は凄く良いよ。

小さな会社になり、小回りが利くし、少数のプロジェクトに集中することも出来る。
でも、そんな仕事をカプコンではしたことが無いんで、その方が上手く行くと言うイメージが湧かない。

一度にどれだけ多くのチームに接し、いろんなアドバイスをし、いろんな戦略を立てて、着実に進行させていく。 それが開発を統括する為には大きな会社で必要だったことだ。

小さな会社でも基本は同じ。 小さいからって楽をしようと集中なんて言葉でごまかして仕事を減らしたら、きっとリズムが狂うだけ。 楽をすればそれが当たり前になって二度と苦労なんてしたくなくなるもんだ。

リズムを意識して仕事をしていかなきゃ。

カプコンで教わった仕事のリズムは、今の環境にも活かせられているよ。

ただ、このリズムは会社の為ではなく、自分の為、自分たち仲間の為で今までとはモチベーションが全く違っているから本当に楽しくやらせてもらっているよ。

しんどいって意味もそう考えると一つじゃないかもね。 
しんどくてもネガティブにならないしんどさもあるんだね。

楽しくしんどかった7月でした。
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# by INAFKING | 2012-08-07 01:18