稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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小さな才能

絵が描けるってのも才能のひとつだけど、結構役に立つ才能だと思う。

俺も子供の頃から人並み以上には絵が描けた。
小さい頃にいろんなマンガを読んで人気マンガの模写をしてたら、友達に褒められ羨ましがられとてもいい気分になれたことを思い出す。

小学校高学年の頃、女子の間で「キャンディキャンディ」が流行ってて、俺もコミック借りて模写したらすごく女子にモテたことも思い出す。

人が出来ないことをやれるって、憧れなんだと実感するよな。

スポーツや音楽なんかもそうだけど、自分もやってみたいけど上手くやれないってことを簡単にやってのける人は本当にかっこいい。

今、この歳になっても俺のこの絵の才能で得することがある。

6歳になる双子の娘が、遊んであげているといつもお願いしてくることがある。

「パパ、絵を描いて。」

何でもいい。絵を描いてあげると本当に喜ぶ。
犬の絵、熊の絵、蛙の絵。 何でも喜んでくれる。
本人たちの似顔絵を描いてあげたら、大はしゃぎする。
俺の真似をして自分たちでも描いてみるようだけど、上手く描けないと余計にパパの尊敬度が上がる。

小さな才能だけど、子育てする上で本当に実用的な才能のように思う。

前にキャラクターの付いたスモックが息子のお古であったので、片方にはそれを、もう片方には無地のスモックを買って使わせたことがあった。
当然、片方の無地を使わせた娘の機嫌が悪くなって泣き出した。
仕方がないから、俺がミッキーマウスの絵をスモックに描いてあげた。
とたんに娘の機嫌が良くなって、大喜びではしゃぎだした。
逆にもともとミッキーのキャラが入ったスモックの娘の機嫌が悪くなり、スモックの取り合いになった。
なんともパパには嬉しいことか。
正規品のミッキーより、パパの海賊版ミッキーの方が人気だなんて。

自分の才能の実用性を実感したよ。
子供が小さい時だけの効力だろうけど、神からもらった小さな才能に感謝するよ。

子供の喜ぶ笑顔が、俺の描くイラストのギャラだ。
子供たちから貰うギャラで、俺は大金持ちになった気分だよ。 ありがとう。
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# by INAFKING | 2010-12-21 23:31

親父の叶わなかった夢

うちの息子は15歳。中学校の3年生。
世間一般では「受験生」と呼ばれている。

受験生の子供を持つ親は大変。 これもよく聞く言葉だ。

大変かぁ。そう大変だ。
まあ、息子以上に自分自身も大変なんで、実感的には麻痺しているのかもしれない。

来年になったら、入試試験も直ぐなんでバタバタとはしているよ。

実は、足の指を骨折した翌々日に息子と二人で学校説明会に参加予定だったんだ。
家から学校までの通学時間等も考慮に入れるため電車での移動が絶対だったし、朝早くからの説明会で早起きだったし、とにかく痛い足で参加したよ。

杖を使って歩いたから、普通よりも時間かかったけど、なんとか学校にたどり着いて説明聞いたよ。
今は少子化からか学校もすごく力が入ってたように思う。

昔は女子高、男子校が当たり前だった私立高校もほとんどが共学。男子校なんて探す方が大変なんだね。

で、面白かったのが二校説明会に参加したんだけど、もともと女子高が共学になった高校と、逆にもともと男子校からの共学とその二校に行ったんだよ。

雰囲気というか高校自体まったく違って見えるんだね。

俺は、普通に共学の公立高校だったんで、俺のいた高校とも雰囲気が違う(まあ時代も違い過ぎてる)。

俺、個人的には男子の割合の多い男子校からの共学より、女子の多い女子校からの共学に興味津々だったよ^^
でも、よく考えたら俺が通うんではではなく、息子が通うんだった^^;

息子は父親に似ずにあまり女の子には興味がない(今は)から、女子の多いのは怖いって言ってたけどね。

息子には親父の果たせなかった夢を果たしてほしいと願うから、高校からその夢に向かって突き進んで欲しいんだよね。
親父の果たせなかった夢

「モテモテの人生」 をね。

頑張れ、息子。
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# by INAFKING | 2010-12-18 12:12

大人の視野

毎日、いろんな人に会う。

サラリーマン時代も結構いろんな人に会っていたつもりだが、やっぱり同業の人と会うことが多かったから、驚きは少なかった。

フリーになり、より幅広くいろんな業種の人に会うと刺激が大きい。
世の中を知ったつもりでいた自分が恥ずかしい。

きっと明治維新に外国に飛び出した人々が感じたことに似ているかもしれない。
情報が溢れている現代社会でも、会社って枠組みから外れて初めて経験出来ることがあるんだから、大昔の日本で外国に触れた日本人は驚きどころではなかっただろうな。

まだまだ大海に出たばかりで、もっともっと驚きが待っているんだろうけど、世の中の見え方がこんなに違うってことが面白くて仕方ないよ。

子供の頃、子供の視線で見ていた景色が父親に抱かれて父親の高さから見る大人の視線での景色の違いに驚いたことがある。
同じ場所、同じ時間による景色なのにこんなに違って見えるのかって。

まさに今、そんな気分だ。

今まで障害物だと思えたものも何てことのないものに見えるし、今まで見えていなかった危険が目の前に現れたり。
子供だから黙って入れた場所も、大人は注意されたり、有料だったり。
如何に今までの視野が限られていたかをフリーになったほんの短い時間で知ってしまったよ。

初めて中学生が家族とではなく友達同士で地元を離れ、都会に出て映画を見た時のワクワクドキドキ感があるよ。
不安でいっぱいなくせに、なんか一人前になった気分で大人の第一歩を踏みしめた感じ。

あの頃の気持ちのこの歳になってまた経験出来るなんて嬉しいもんだ。

人間長く生きていると感動や驚きに麻痺してくる。 ちょっとした刺激では全く感じないもんだ。
ゲームを作るために会社に入った頃は、何をしてもどんな仕事が回ってきても作れるって喜びに満ちていた。夢もあったし、目標もあった。
何年も同じようなことを繰り返していると、喜びよりも苦痛の方が気になり始める。

もう一度、初心に戻ることが出来れば小さな刺激にさえ感動し喜びに変わるんだろうなって思う。
で、また麻痺してきたらもっともっと新しいことにチャレンジしてマンネリにならないようにすればいいんだ。

人間は学習する生き物であるが、進化する生き物でもあるってことを忘れてはいけない。
どんどん進化し、どんどん変わっていかなきゃいけないと思う。

もっともっと沢山の人に会って、自分自身の可能性を広げたいと思う。

このブログを読んで、まったくゲームと関係ないけど、稲船面白そうだ、会って話してみたいって方がいたら是非お会いしましょう。

進化し続けます。
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# by INAFKING | 2010-12-16 10:38

痛くて良かった

最近やっとまともに歩けるようになってきた。

骨折も少しづつ回復してきているんだなと実感。
さすがにまだ走ったり出来ないけど、だいぶストレスが無くなってきたかな。

人間の治癒能力には感心だ。

しかし、人間は痛い思いをしないと気付かないことも多い。
今回の怪我なんかもそうだが、人生において全てに言えることだと思う。

恋愛での失敗は本当に痛い。
相手を傷つけ、自分も傷つき、そして大切なものを失う。
ちょっとした気遣いが出来なかったばかりに取り返しのつかないことになる。
で、その痛みから学び、もっと上手く恋愛をする。

仕事だってそうだ。
若いころはガムシャラで、いいこと悪いことの区別もつかず、後先も考えずとにかく仕事に打ち込む。
良かれと思いやった行動が早とちりだったり、ちょっと自分が楽しようと手を抜いたことで大変な迷惑を仲間にかけたり、本当に痛い思いをしてきた。

痛いから、二度と同じ痛みを味わいたくないと思えるんだ。
痛くなきゃ、何度も同じことを繰り返す。

人間は学習する生き物だ。 一度経験をしたら、それを覚え、それを上手くやれる能力がある。
痛い思いも学習なんだ。 痛みを覚え、二度と同じミスを繰り返さない。

仕事が出来る人と出来ない人の違いは何だろう?
何度もミスをする人は仕事が出来ないのか?
では、ミスをしない人は仕事が出来るのか?
いや、違う。

ミスをしないことが大切なんじゃなく、人一倍ミスを経験することが大切なんだよ。
痛い思いをしないように「なにもしない」人間は確かにミスは少ないだろう。
ただ、そんな人間は決まったことを決まったようにしかしない。その方がミスしないからだ。

そうじゃなく、ミスを恐れず沢山のチャレンジをして、沢山痛い目にあって、そして学習して経験を積み上げる。
その経験が将来の力になって本当の自分の実力となるんだ。

痛いから「やらない」のではなく、痛いことを恐れずに「やる」ことが大切だと思う。

今回の骨折で「二度と裸足で机のある部屋を歩かない」のではなく、「裸足の時は机に注意しながら歩く」なんだ。

人生において一度や二度の失敗がなんだ。痛かっただろ?苦しかっただろ?だからどうした。
もう一回同じことをしてみろ! 今度は前よりきっと上手くやれるよ。人間は学習する生き物だ。きっと学習出来てるさ。 もしダメなら、すこしばかり物覚えが悪いだけ、その次はきっと上手くいく。 諦めることはないさ。

痛いって悪いことばかりじゃないんだよ。
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# by INAFKING | 2010-12-14 23:42

生み出した命

ものを生み出すって、本当に大変なんだ。
俺はもともとデザイナーなんで、絵を描くことを仕事として始めた。
小さいころから絵ばっかり描いてたかな。なんで絵を描くって人より少し優れてて、簡単に描けるように見える。

でも、絵ももの作りの一部。 生み出すことは簡単じゃない。 模写だってすごく精神力使うよ。
生み出すにはもっともっと大きな精神力をつかって考え描いていくんだよ。

絵を描かない人から、「ちょっと似顔絵描いてみて。」って軽く言われることがある。

はあ?って思うけど、その人が会社なんかで上司だったりしたら断われない。
生み出したことのない人には、その苦労や労力はわからないんだろうなっていつも思っていた。

似顔絵なんかでもそう思うんだから、ゲームなんてもっとしんどい。

簡単に、オリジナルゲーム考えてみて。 なんて言われることも多かった。

「なんか新しいものない?」

なんか? なんかって? 

生み出すって、そんな軽いもんではないんだよな本当は。
生み出すものに対しての敬意みたいなものがないと生み出す力は生まれないようにも思うよ。

敬意がないと生み出したものにも冷たくなる。
簡単に生み出せると思うから、簡単に壊せるんだよね。
自分自身の全精力を尽くして生み出した「クリエイティブ」が簡単に壊されていく。
二度と生まれない組み合わせや、未来に有効なチャレンジなんかも全部壊される。

クリエイティブを理解しているならきっと出来ないだろうな。

ゲームは自分の子供と同じって表現したことがある。
世の中に発表され、発売された子供は、出来のいいやつもいれば、そうでないやつもいる。
でも、俺が関わったゲームすべてが可愛い子供だよ。

生み出したゲームで世の中に出ないで消えていくやつもある。 いろんな事情がそこにあるけど、せっかく生み出したんだから、ちゃんと世の中に出したかったよ。
知らないところで、中絶されていく。

覚悟の上で生み出すんだけど、やっぱり志半ばって辛い。

クリエイティブって途中では判断できないことも多いからね。
最後まで作って初めて分かることや見えてくることも多い。 でも最後までたどり着けるクリエイティブは多くない。

最後まで作れるクリエイティブを目指して、途中でクリエイティブな理由以外で頓挫しないように頑張りたいと思う。
もう、俺の子供が生まれる前に悲鳴をあげ、息をひき取る姿は見たくない。

生み出したものを大事に育て、最後まで面倒を見ていく仕事をしっかりしていこう。
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# by INAFKING | 2010-12-13 16:53