稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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稲船塾の講義っぽくブログを書いてみた。

時代を読む。 先を読んで未来を予測する。

こんなことが出来たら良いなあって思ったことのある人は多いはず。

100%先読みすることは論理的に不可能だ。 そりゃ、当然のこと。

しかし、世の中には先を読んで、時代を先取りして「大ヒット」を生んだ人は沢山いる。

そんなヒットメーカーは、みんな偶然なのか?

「AKB48」の生みの親の秋元康氏は、以前にも「おニャン子クラブ」で一世を風靡した。
偶然、AKBもヒットしたと言えるだろうか?

時代を読まずに出来ることなのか? いやそうは思わない。

ヒットメーカーは必ず先を読んでいる!

じゃあ、どうやって? 分かってたら俺も立派なヒットメーカーだ。
まあ、まだそこまではいっていないんじゃない? ヒットは出したことはあるが、ヒットメーカーとまではいかない。

しかし、最近は先読みのコツみたいなものを掴みそうな気がしている。

今日はその「コツ」をこのブログを読んでくれている人にだけ特別に教えようと思う。

「先読み」って何だろうね? 予知能力? 占い? 風水? タイムスリップ?

違うよね。 そんな非科学的なことではなく、現実の中で考えるべきことだよね?

じゃあ、未来予測って、現実的な視点からみたら何て言葉に置き換えられる?

俺は「仮説」ではないかと思う。

「仮説」とは、過去の結果や実例をもとに「きっとこうなると予測すること」
つまり、未来を予測することだと思うんだよ。

俺は昔から、決断力には自信がある。 何故か? 常にどんなことにも「仮説」を立てて「こうなるはず」と考えている。 だからこうなった時、ならなかった時のイメージが既に出来ている。
なので、決断する時に考える時間が短縮される。

若い時から多くの部下を抱える仕事に就いていたのがラッキーでそんな癖をつけて仕事をしていた。

しかし、この「仮説」は「決断力」だけではなく、「未来予測能力」にも役立つんだという実感があるよ。

世の中はこう変わる。 ここに問題があり、ここをこうすれば回避出来る。

全て仮説でしかなく、絶対の正解を誰も知らない。

この「仮説力」に優れた人がきっとヒットメーカーになれるんだと思う。

「仮説」には必ず「検証」が対になるものだ。 ただ「仮説」を立てるだけでは何もならない。

「仮説」が正解かどうかの「検証」を常に行って、「仮説」の精度を上げていく。

「仮説」の精度が上がれば「未来予測」の精度も上がる。 そうすれば「未来予測」から「未来予知」に変わる。

そのためには常にどんなことにも「仮説」を立てる癖をつける必要がある。

くだらないことにも「仮説」を立て、必ず「検証」する。

そうすれば、「未来予測」だけではなく、「人の心」や「人の考え」までも読めてしまう。
なぜならば、それらも「予測」でしかないから。 絶対に人の心は読むことは出来ない。 自分ではないので当然のことだ。

「仮説」の精度が上がれば、人の心を読む精度も上がるはず。

俺が心がけていることは、相手の中身を読み、相手の欲するものを見抜くこと、そして時代の流れを自然体でとらえて、自己都合を入れずに第三者の目線で考える。 例えそれが自分自身に都合が悪いことでも。

その中で立てた「仮説」を信じて、とにかく迷わずに突き進む。

そうすればきっと俺の「仮説力」もヒットメーカーたちの「仮説力」を超える日が来るはずだ(仮説)。

「仮説」ってやつを無意識に立てられるようになるまでは、クリエイターとしても、ビジネスマンとしても一人前ではないと俺は思うよ。

みんなも「仮説」の大切さを一度真剣に考えてみて欲しい。


今日の塾はここまで。
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by INAFKING | 2012-08-22 22:35

しんどくても楽しかった。

いやあ、先月7月は本当にしんどかった。

何がしんどかったって、海外出張がとにかく多かった。

月初にフランス。 帰って直ぐにアメリカ。 で、そのあと中国。 月末にまたアメリカ。

一か月の間に述べ4カ国。 日本に何日居たんだろ?

さすがに8月入ってからも疲労は続いていて、しんどい、しんどいって言っても楽にはならないけど、やっぱりしんどいね。

まあ、会社から無理やり行かされている訳でも、誰かのために嫌々行ってる訳でもないから、誰にも文句言えないし、言うつもりもない。

望んで自分自身の限界にチャレンジしているって感じかな。

でも、限界が見えた感じ。 やっぱ4カ国はもうやらない。 俺には無理だ。

しかし、とても良い勉強になったよ。

各国に行って、各国のまた新しい文化と言うか、考え方が見えた気がするよ。

20年以上前からアメリカにはしょっちゅう行っているが、今回の出張で新しく得たものもあった。
何年もかかって理解することもあるんだなってね。

今月は少し楽をすると言うか、日本でやらなきゃいけない仕事溜まっているから、ちゃんとやるよ。

今は、海外との仕事もメールやTV会議なんかで出来ちゃうんだけど、やっぱりあくまでサブ的な考えにしとかないと駄目だよね。

仕事はフェイストゥフェイスが基本。 会って目を見て空気を感じて仕事しなきゃね。

だから海外出張は減らない。 海外に出向き、海外を理解することからしかグローバルなビジネスは進まない。
作ることも売ることもグローバルな視点で見て、それから働かなきゃいけないと思う。


俺の生活ってここ数年、ほとんど変わらないリズムで動いているよ。

カプコンにいた頃も、辞めた後も、ほぼ変わらないリズム。

東京、大阪、海外、移動が普通の毎日。 移動時間が仕事の時間であり、ホテルで熟睡出来るように訓練するのも俺のリズムの一つ。

カプコンを辞める時、そのリズムってやつを凄く意識した。
急に会社の環境や、周りの環境が変わるってだけでもリズムが狂うのに、今までの仕事のペースなんかも変わったらもっともっとリズムが狂う。

だから、仕事のペースを変えずに、大きな会社の沢山のプロジェクトの量に負けない、多くのプロジェクトを走らせ、そのプロジェクトのために沢山の人と接して、いろんな場所に足を運ぶ。

リズムが変わらないから、仕事の効率は凄く良いよ。

小さな会社になり、小回りが利くし、少数のプロジェクトに集中することも出来る。
でも、そんな仕事をカプコンではしたことが無いんで、その方が上手く行くと言うイメージが湧かない。

一度にどれだけ多くのチームに接し、いろんなアドバイスをし、いろんな戦略を立てて、着実に進行させていく。 それが開発を統括する為には大きな会社で必要だったことだ。

小さな会社でも基本は同じ。 小さいからって楽をしようと集中なんて言葉でごまかして仕事を減らしたら、きっとリズムが狂うだけ。 楽をすればそれが当たり前になって二度と苦労なんてしたくなくなるもんだ。

リズムを意識して仕事をしていかなきゃ。

カプコンで教わった仕事のリズムは、今の環境にも活かせられているよ。

ただ、このリズムは会社の為ではなく、自分の為、自分たち仲間の為で今までとはモチベーションが全く違っているから本当に楽しくやらせてもらっているよ。

しんどいって意味もそう考えると一つじゃないかもね。 
しんどくてもネガティブにならないしんどさもあるんだね。

楽しくしんどかった7月でした。
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by INAFKING | 2012-08-07 01:18