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稲船敬二(いなふね けいじ) 「ロックマン」シリーズ「鬼武者」シリーズ「デッドライジング」シリーズ等数多くのゲームを産み出してきたゲームクリエイター。


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教育の大切さ

稲船塾が始まり、4人の生徒が出来た。

部下ではなく「生徒」 
なんだか新しい感覚。

まったくの「ド素人」と言っても構わない4人だけど、ゲーム作りへの情熱と夢は一人前だ。

まだ始って1週間、2回しか受講してないから緊張でガチガチのままだけど、まぁしばらく続けると少しづつは慣れてくるんじゃないかな。

企画書だけでの選考で面接まではしてなかったんだけど、4人が見事に違った個性で面白い授業になってるよ。
チームワークって部分も教えなきゃいけないから、違った個性の方がいいんだよね。

しかし、なんで「塾」? そう思ってる人も多いだろうね。

俺がやりたいのは、今までこの業界で学んできたことを少しでも未来に伝えていきたいってこと。
実はどんな業界でもやっていることなんだけど、ゲーム業界は進化のスピードが恐ろしく速い。

先輩が後輩に教える前に、若い奴らが「テクニック」だけ先輩を超えていく。

表面的な技術はどんどん先に行っても、精神的な部分やゲームの根底にある考え方なんかは年月を重ねなきゃ分からないことも多い。

「教育」ってことを軽視して、どんどん進化するのではなく、教育をしながら進めていけたらいいと思っているよ。

それに「教育」してるのは塾生にだけではない。

塾で教えている「俺」を見て、教育されることも、これからしていくことも、「社員」に考えさせたいとも思っている。
「手本」にならないと部下は育てられないからね。

単にゲームを作るだけでは、直ぐに部下に追い越されちまうけど、それ以上のことをいっぱいすることでずっと部下の目標でいられると思うんだ。

「ここまで来てみろ!」 いつもそう思いながら仕事をしているよ。

稲船塾、いっぱい意味のあるものであってほしいと思う。
もちろん塾生の未来のためであり、自分たちの未来のためである。

カッコ良く言うと、ゲーム業界の未来のためであればもっと良い。

素人に教える難しさは、より噛み砕いて考える訓練にもなる。
直接利益には結びつかない仕事は、目先に惑わされないで考える訓練にもなる。
人に感謝される立場に立つことで、人への感謝の気持ちが生まれる。

意味のない「仕事」なんてこの世にはない。

意味のない「人生」も。

3ヶ月間、真剣に塾で教えるよ。
by INAFKING | 2011-11-19 23:10